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フィリップからのメッセージ

ディジナダ(Diginada)  最新アルバム発売

この最新アルバム「 ディジナダ」は、1960年代から1970年代において話題を集めたエッセイ集 モーニング オブ マジシャン(Morning of the Magicians-魔術師の朝)をイメージし創作しました。これまで、記録すらなかった何世紀も前にでてくる風景を音楽で表現しようとしました。

時々、私の魂と体内にきざまれたメロディーが、私の指先から魔法のようにほとばしります。それを様々なジャンルの音楽で融合させ、やっとレコード化実現に到りました。

この制作過程で最も嬉しかったことの1つは、自分の声を聖歌隊に加えることで、さらに作品が、感情表現豊かに仕上がったことです。

目をつぶると、アイルランド風の口笛の調べを聴きながら、絶海にたたずんでいる美しい孤島が天国のように浮かんできます。

曲の中には、ラスコーの洞窟の絵に描かれていた原始時代の暮らしぶりが思い浮かぶようにと、プリミチブな感覚のリズムも取り入れています。私達の先祖は、私たちが生きている現代の生活リズムが、ディジタルで表現される時代が来るなど予想もしていなかったでしょう。

また、夜空に輝く、祝祭を思わせるさそり座のルビーのように煌く星々が、夜明けを前に、天空に向かって消え行く光景をイメージし作曲しました。

さらに、数年前、愛しい息子が事故にあい死の堺をさまよっていた時、カシミアー病院で、この惨劇の悪夢を善に変えていただきたいと神様に祈りすがった頃の気持ちもインド調聖歌で表現しています。

私はデイジナダに、沈黙の旋律と自由な空間を構築しました。これらの曲を、危険を承知で息子を救ってくだっさた全ての方々へ、又、美しい人間の行為に勇気づけられ、真実と自由を求めている方々へむけて捧げたいと思います。

ディジナダの中では、様々な声楽家の声も使っており、とりわけ、ソロリストであるエリザベツ=ディアガさん (スペインの人気声楽家。幅広いジャンルの歌と彼女の美しく独特な声で多くのファンを持つ)の独唱により神秘的で情熱的な生命の賛歌と死の場面がうかがわれます。

このアルバムは、人生の船旅をしてきた私のインスピレーションの1部でありますが、自分の内的経験を、音楽を通して皆様と共にわかち会えたら幸いです。

フィリップ = レドュック

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